ノミを潰すと卵が飛び散って繁殖するというは本当か?実験してみた
こんにちは、あやコマです。
一般的に「ノミを潰すと卵が飛び散って繁殖するので潰してはいけない」ということが定説になっているい思います。
しかし、本当でしょうか。
確かに、ノミが卵を産む数など、また、実際に飼育観察をしてみて、その繁殖力を目の当たりにしました。
以前に、卵を採取して成虫になるまでの観察実験を行った記事は↓
一般的に、親が息絶えたら、必然として宿った命も尽きます。
ただ漠然とした疑問なのですが、「ノミを潰すと卵が飛び散って繁殖する」が本当か?
検証したい衝動に駆られ、実際にやってみることにしました。
動画はこちら↓
実験方法
方法はシンプルです。
潰して卵を採取し、カプセルに保存して孵化するかどうか観察します。
観察期間は、1週間。
以前に、飼育観察を行った際に、気温等の環境にもよりますが、3日から1週間で孵化していたので1週間としました。
卵の採取
ノミの採取を行い、ノミを手(爪)で潰して卵を採取する。
この時、潰す直前に産卵してしまったものは対象外とし、潰して出てきた卵を対象としました。
<注意したこと>
ノミを潰す際に、卵ごと潰してしまわないように、頭から潰していって腹の内容物には圧がかからないように注意しましました。
カプセルに保存して観察
以前の飼育観察で使えることが判明した100均のコンタクトケースに保存します。
密閉になるので、1日1回開封し空気を入れます。
孵化した際の餌として、ノミ糞を入れておきました。
結果
潰したノミから採取した卵は、孵化しませんでした。
↑動画の1:40 辺りになるのですが、ノミ糞をカプセルに入れる際に、毛や櫛に付着して既に産んでいた卵を混入させた可能性があり、それが孵化する可能性もありました。
が、かなり目視して混入がないことを確認し、実際に幼虫になることはなかったので混入はなかったようです。
考察
今回、ノミを潰して採取した卵が孵化しなかった原因について考えられるのは、
・未熟な卵は孵化しない
・卵採取の際に、卵を傷つけてしまっていた
この2つかな、と考えます。
あるいは、卵だと思って採取していたものが、実は卵じゃなく、体の内容物だった、とか。
しかし、ノミを潰して出て来た内容物に卵を3つ、目視で確認できていたので、おそらく卵ではなかった、ということはないと考えます。
今回の結果を以って、もし、未熟な卵は孵化しないと言うことであれば、「ノミを潰すと卵が飛び散って繁殖する」と言う説は、覆ります。
実際に、ノミは、窮地に追いやられると卵を産みます。一度に4〜5個くらい産みます。
潰す前に産み落とすので、潰す作業をしてる最中に、死の直前で産んだ卵が散らばる可能性は多いにあります。
なので、一般的に「ノミを潰すと卵が飛び散って繁殖する」というのではなく、「潰す作業をしている間に撒き散らしてしまう可能性がある」ということだと考えます。
今後の課題
今回の実験では、潰したノミから卵を採取することばかりに気を取られて、採取した環境で普通に孵化するのかをみるためのコントロールを置くのを失念しておりました。
なので、次回観察の際は、ノミ櫛についた卵や、産卵直後の卵をコントロールとし、同環境で孵化するかどうかの観察は必須です。
また、潰した後の卵の確認や採取にも、取り扱いには十分注意する必要があるな、と。
そして、今回、白いティッシュごとカプセルに入れて観察しましたが、もし孵化して幼虫になれば、幼虫の体は白っぽく透明なので観察しずらくなります。
黒い紙ナプキンなど、観察しやすい道具の準備をする必要性を実感しました。
最後に、ノミを潰す作業は、視力、手先の器用さが求められます。
ノミを逃がしてしまったり、毛や糞をまとめたティッシュをひっくり返してしまうこともあるでしょう。
それ故、潰すよりも溺死させる方法が簡便だという意見も多いです。
私的には、溺死は時間がかかり苦しむ時間が長いので、潰して早く楽にさせてやりたいと思う派です。
最近、YouTubeのコメントで、「火で炙る」と言う選択肢もあるとご教示いただきました。
どのように炙るのか、捕獲したティッシュごと焼いてしまうのか、焼けてる間に跳んでいかないのか。
ノミの処理方法について、更なる好奇心・探究心が芽生えました。
今後もノミの研究wは続きそうです。
YouTube「コマぴch -KomaPi the Cat-」では、ノミの観察研究の動画はもちろん、愛猫コマぴと近所の野良猫たちとの日常の様子を配信しております。
是非ご覧ください!
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