バナナの皮がノミ駆除に効果的?!検証してみた
こんにちは、あやコマです。
私は、YouTubeでノミ対策のために、敵を知る意味でノミの飼育観察をしたり、ノミ駆除グッヅ等をレビューしています。
ノミに関する情報収集をしていると、「バナナの皮がノミ駆除に効く」という記事を発見しました。
バナナの皮なら手軽に安価だし、本当ならばすごく良いではないですか!
ということで、実際にノミにバナナの皮が効果的なのか検証してみました。
バナナの皮でノミ駆除、海外ではメジャー?!
私が最初に目にした「バナナの皮でノミ駆除」情報によると、海外では知られたメソッドらしいです。
バナナの内側を上にして置いておくと、甘い香りにノミが引き寄せられ、バナナの皮に含まれる酵素をノミが分解できないのでノミが死ぬ、ということらしいです。
聞いたことないぞ
初耳でしたが、そんなにメジャーな方法ということであれば、何という酵素なのかとかも判明しているんだろうな、ということで調べてみました。
日本語で調べても、「そうらしいよ」、「海外で有名らしいよ」、くらいの情報しかなかったので海外サイトを検索。
海外のどなたかのブログで「バナナの皮がノミ駆除に効くよ」、「ノミが酵素を分解できないらしいよ」くらいで、さらなる情報を見つけることができませんでした。
ある方の持論で「バナナの皮に多く含まれるカリウムがノミに効いている」とおっしゃる方もいらっしゃいました。
いずれのメカニズムも、理にかなってはいるものの、核心的な「どの酵素」とか、ノミの特性に言及しているものはありませんでした。
ググるだけではなく、Google scalar、PubMed、J-Stage、CiNiiとか、「flea banana peel enzyme」くらいな程度ですが、検索してみましたが、何の酵素がノミに効いているのかについてとか、そもそもノミとバナナの皮について述べている文献を見つけることができませんでした。
案ずるより産むが易し
情報を検索してみましたが、案ずるより産むが易し。
実際にやってみるのが早いです。
ということで、活きの良いノミ4匹を捕まえて、バナナの皮をセットして観察をはじめました(↑動画参照)。
観察期間について
以前に、敵を知るシリーズとして、ノミの飼育観察を1ヶ月ほどやってみたことがあります。
その結果、ノミの成虫は、吸血なしで、早いものは3日で死にます。
なので、今回のバナナの皮検証の観察期間は2日としました。
サンプルは雌雄混合
性差によって、効果の有無があるとは思いませんでしたが、バナナを好むか好まないか、とか。
何かしら性差があるかもしれないので、雌雄混合、各2匹ずつ、計4匹を捕まえてバナナの皮に晒しました。
結果
バナナの皮は、ノミ駆除に効果はありませんでした。
2日の間、ノミは実際にバナナの皮の上に乗ってたりしてました。
内皮を食べていたかどうかはわかりませんが、2日経ってもピンピンしていました。
誰だ、バナナの皮がノミに効くと最初に言いだした奴は!w
考察
バナナの皮がノミ駆除に効いたから、そんな情報が広まったのだと考えるのですが、実験の結果、ノミ駆除にはバナナの皮は効かないことが判明しました。
もしかすると、バナナの内皮をノミが食べることによるのではなくて、ポストハーベスト等で、外皮についた農薬とかがノミにたまたま効いたのではないか?!とも考えられます。
ちなみに、3日後には、数匹死んでいましたが、上記の通り、吸血なしで3日で死ぬことがわかっているので、バナナの皮との関連性は、ないとも言えないですが、限りなくバナナの皮が影響したとは考えにくいです。
おわりに
屋外に出る猫や野良猫と同居していると、夏の時期のノミは、猫自身だけでなく人間にとっても痒い問題が発生します。
ノミクシを使ってのノミ駆除や、定期的なノミ落とし滴下薬(フロントライン、レボリューション)の使用、部屋の掃除や、ノミ捕獲器設置などでノミ対策をすることで、ノミからの被害を猫と人間共に防ぐことができます。
そこで、ノミの生態を知ることで、さらなる対策ができるのではないか、ということでノミの観察を行っています。
ノミ飼育観察の記事↓
ノミの卵は暑くなったこの時期では、3日ほどで幼虫に孵化します。
大丈夫であれば、是非動画を見ていただきたいのですが、掃除の気合いの入り方が変わります。
この観察を通して、快適な猫と生活を満喫する一助になればと考えています。
では、また!
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